2014年12月24日水曜日

PWT ホームメカニカル 折りたたみ 振取台 WTS-1924 レビュー

PWT ホームメカニカル 折りたたみ 振取台 WTS-1924


ホイールを手組する時に欠かせない振れ取り台。プロフェショナルな方々ならパークツールのTS-2.2やホーザンのC-330を使っていると思うがどれも3万円~6万円と趣味の領域として購入するには高額。そこで次の候補としてMINOURAのFT-1。振れ取り台とセンターゲージとニップル回しの3点で約9500円、安い。しかし、安価なだけにやっぱりそれなりに精度が甘かったり、安定性が悪かったりするらしい。他に同価格帯でないものか・・・・。探せばありますねー。しかも結構しっかりした作りに見えます。価格も6840円とかなりお買い得。




畳むとこんな感じにぺったんこにまとまる。それでは細かい部分を見て行きましょうか。




ネジはアーレンキーで締め増しできる。そして全てのネジに緩み止めワッシャーが咬ましてある。




エンド幅は100mmと135mmにしか対応していません。こんな感じにエンド部分をクルッと回して変更します。この部分はプラスチック製。商品説明には100mm~135mmまで対応と記載されていたが・・・。130mmの場合は振れ取り台を強引にしならせて使うってことなのかな?




ワイド設定で実際に測ってみると137mm。




ナロー設定では102mmとなっている。




それでは肝心の振れ取り精度ですが、画像を見ても分かる通りそれほど高くは無い。最後の0.5mmに難儀しそう(笑)両サイドのピンを支えているU部分はガッチリしたプラスチック製。ここは鉄製であって欲しかったなー。




そして横ブレピンはネジでは無く、このU字の台座に刺さっているだけ。かなりキツく固定されているのでそう簡単には動かないが、ほんの少しだけ動かしたい時は結構難しい。グリップ部分をグリグリ回しながら自分で押すのがコツ。ネジ切りであって欲しかった。かなりのマイナスポイントだと思う。縦ブレプレートは鉄製。



さて、昔のロードバイクのエンド幅はフロントで93mm、そしてリアで126mmや128mmだったりする。ちょっと幅が狭いんですよね。この振れ取り台で使うにはワッシャーをエンドに挟めば解決できます。私が挟んでいるのはM6ワッシャー。ホームセンターだとどこでも売ってます。




これを両サイドに3枚づつ挟んでOLDが狭いハブに対応させてます。






こんな感じに台座のネジにもピッタリ合います。仕上がりはこんな感じでキレイに収まる。

では結論。精度としてはMINOURAのFT-1といい勝負。安定性はPWT製の方がほんの少しだけ上だと思います。FT-1は倒れそうになるがこのPWT製はそんな事無い。いろんなハブに対応させるには自分で改造が必要。とにかくホイールを自分で組んでみたいって人にはオススメです。かなりコンパクトに畳めて、触れ取りも慣れと手先の器用さでかなり高い精度まで持っていけると思います。

2014年12月23日火曜日

BRIDGESTONE RADAC レストア 8

PWTの振れ取り台レビューをしようと思ったが、今日はリアホイールにします。

フロントホイールと同様、バラして洗って磨きます。

まずはハブの分解。グリスがギトギトですね・・・。コレもパーツクリーナーを吹きかければ簡単に汚れは落ちます。そしてキレイになったハブがこれ。

ハブにはなんだかクスミのような腐食が見られるが、ゴシゴシ磨いてもこれが私の限界。耐水ペーパーで磨こうと思ったがハブには縦に細かい溝があるので断念。とりあえず遠目でみると綺麗なのでこれで良しとする。次はホイール。

耐水ペーパーの#600からスタート。とりあえずこのカビのような白いザラザラした腐食を落としてつるつるにしていきます。水研ぎしていきます。最初の#600で表面のザラザラ感はなくなると思います。次に#1200で白い斑点のような腐食部分を完全に消していきます。根気よくシュルシュルと水研ぎして行きましょう。だいたい2週したら消えるかな?

そして最後に#2000で仕上げていきます。この時、指で触ってザラザラ感が残っていたらまた#1200に戻って表面をつるつるにしていきましょう。

#2000も2週ぐらい研磨できたらピカールケアーでゴシゴシ。そうするとこんな感じに輝きを取り戻します。

先に仕上がったフロントホイールと比べてみます。徐々に研磨技術が上がってるんだろうか(笑)明らかに今回の方が輝いてます。



しかしこの研磨作業、ものすごく手が汚れるんです。ゴム手袋をしてやってもいいがそれだと細かい表面の凹凸がわからないし、力加減も難しいので素手で作業することをおすすめします。

どなたか簡単に汚れを落とせる方法を知っていれば教えて下さい・・・。毎回手がガサガサになるぐらいブラシでゴシゴシして落としています。

2014年12月15日月曜日

BRIDGESTONE RADAC レストア 7

今日はフロントホイール。


  1. バラバラにする。ハブも。
  2. 汚れやこってりグリスを落とす。
  3. 磨く。
  4. 組み立て。
  5. 振れ取り。

汚ったないっすねー。ベアリングの玉に異常はなかったが、玉アタリを調節する玉受けに少しだけ摩耗が見られました。新しいものを購入しようかと思ったがパーツ探すの面倒くさいし古いハブなのでエンド幅が92mmとママチャリと同じ。ハブ、入手困難。スポークも何本かクセがついて曲がってたが修正出来ました。スポークの長さは実測303mmの#14とオーソドックスな太さ。なので全てのパーツを流用したいと思います。

ハブ、スポーク、ニップル、ベアリング、リム全て汚れを落として磨きました。スポークのネジ部分にスポークプレップらしきものが塗られていたので除去に手間取りましたよ。上の写真は仮組み。さて、組み立てていきましょう。まずはハブから。

グリスをたっぷりつけて玉は左右10個。

ハブ完成。玉アタリもほんの少しだけゴリゴリする感じを残しました。ガタも無し。
ではホイールを組んでいきましょう。

もともと4クロスJIS組で組まれていたが今回はちょっと変化を持たせるために4クロスのイタリアン組にしてみました。組みながら思ったがちょっとスポークが長いような・・・。まぁいいや。


完成。触れ取りも使用に耐えうるレベルまで取った。リムテープも18mm幅のPanaracer Poly-Lite [W/O 700C×27 18mm] ポリウレタンリムテープを装着。


チューブはSCHWALBE 700x18-28Cチューブ 仏式バルブとオーソドックスなものにタイヤはPanaracer クローザープラス [W/O 700X25] ブラックをチョイス。珍しい25mm幅のタイヤを選びました。

さて、次回はこのPWT ホームメカニカル 折りたたみ 振取台 WTS-1924をレビューしたいと思います。

2014年12月13日土曜日

BRIDGESTONE RADAC レストア 6

今日はブレーキレバー。

白色でレバーの部分は白く塗装されていました。耐水ペーパーで半分ぐらい塗装を落としました。このまま磨いていけばいい感じになる予定。

しかしさすがにこのブラケットカバーは替えたいなぁ。ネチョネチョで黒く汚れていて破れています。なんとか替えがないか探すことにしました。

まずは型番を把握せねば。


どれどれ。「4.5 90 6.7」・・・。うーん。わからん。
いろんなパターンで型番を検索してみたがそれらしきブレーキレバーはヒットせず。似たような形のものはいっぱいあるんだけどなー。商品ページをみても細かいサイズ表記は無い。それらしきブラケットカバーを購入しようかと思ったがやめた。仕方がないので新しくブレーキレバーのセットを購入することにしいました。

購入したのがこれ。

DIA-COMPE BL07 2個(ペアー) ダイアコンペ ブレーキレバー TOURING用

できるだけ外見が近いものを選びました。それでは新旧を比べて見ましょうか。





おぉ!サイズもピッタリ。外見もまったく同じだ!って・・・。このレイダックに装着されいたブレーキレバーはDIA-COMPE BL07であることが判明しました。違う点はブラケットカバーのザラザラ模様とDIA-COMPEのロゴの位置。


2014年12月9日火曜日

BRIDGESTONE RADAC レストア 5

今日はリアホイールに装着されているボスフリーの分解。
手順としてはホイールに装着したまま分解すると作業が楽です。

古い自転車の場合、回転系パーツはかなりキツく閉まってしまって外すのに苦労します。そこでホイール全体を使ってうまく力をハブに伝えてやると多少は楽に外せると思います。

まずはギアを外す。写真を撮るのをわすれてました。外し方は2本のスプロケットリムーバーを使ってトップだけを反時計回りに回して外す。するとあとはカセット式になっているのでこんな感じにスペーサーと共に外れます。

次はボスフリーの分解です。こんな感じに中央に2つの穴が開いているのでそこにピンスパナを突っ込んで時計回りに回していきます。ツールセットにピンスパナが含まれているのですが、困ったことにピンが太すぎて入りませんでした。それにくわえてピンの長さも足りず穴に届かない・・・。しかたがないのでラジオペンチでなんとかボスフリーの分解に成功しました。相当固かったです。

この黒い蓋を外すとベアリング玉がむき出しになります。どこか飛んで失くさない前に数をしっかり数えましょう。上に32個。そしてそのまま持ち上げると下玉がバラバラバラ~と落ちますので皿なりタオルなりで受け止めてあげましょう。下には40個。
あとはハブからボスフリーの台座をパークツールのフリーホイール リムーバーを使って反時計回りに回すだけ。コレも相当固いので気合入れて下さい。

これで分解完了。しかし・・・、グリスらしき固形物が確認できるものの、水分量ゼロ(笑)。中は完全に干からびていました

さらにもうひとつ。ダイソー100均で面白い工具を見つけました。まともにピンスパナを買うと結構高いのです。素材もブラスで思ったよりしっかりしています。外すときは中央のシャフトが邪魔になって使えないが、締め込み時は使えそうです。ピン部分も長いし細いし幅も可変式で充分チカラを伝えられそうです。

ツールセットに含まれているピンスパナと比べるとこんな感じ。ダイソーの工具類も探せばいいものがたくさんあるよ。

2014年11月27日木曜日

BRIDGESTONE RADAC レストア 4

さて、今日はブレーキキャリパーの塗装の剥離と磨きです。

まずは分解していきます。パーツの間にうっすーいワッシャーやらが色々あるので分解したらまず順番に並べてパチリ。ブレーキキャリパーだけでこんだけ細かいパーツから構成されてます。
そしていよいよこの白いアーム部分の塗装を剥離していきます。まずは汚れの洗浄。パーツクリーナーを吹きかけてできるだけ汚れを落としていきます。

そして剥離剤という強力な液体を刷毛で塗っていきます。今回はカンペハピオ 水性タイプ塗料はがし剤 100MLを使いました。他の剥離剤とくらべて臭いが控えめで環境に優しいらしいです。って言ってもやぱり臭いです・・・。石油系のキッツイ臭いなので換気しながら使って下さい。

剥離剤を塗るとこんな感じにシワシワになってブヨブヨになってきます。これをヘラでこそぎ落としていきます。キレイにズルっと剥ける部分もあれば表面のクリアー塗装だけ落ちて白塗装は残ってしまう部分があります。なにか上手なコツとかあるんだろうか。細かい穴やロゴ部分は精密ドライバーでコリコリと削りました。

塗装を落とした直後はこんな感じ。艶もないし傷だらけ。コレに耐水ペーパーを使って磨いていきます。まずは#800、#1200、#2000と3段階に分けて磨きました。そして最後に日本磨料工業 チューブ入り金属磨き ピカールケアー 150gで磨けばこんだけピッカーって光ります。

どうですか?ピカピカになりました。コレ以上光らせたいならバフに青棒かな?ちょっと興味があるがちゃんとした機材がないので断念。ピカールケアーはこのチューブ入りタイプの物が一番扱いやすいと思います。おすすめ。

こんな感じで他のパーツもピカピカに磨いていくぜ!