2015年9月13日日曜日

BRIDGESTONE RADAC UPGRADE

レイダックのキャリパーブレーキをシマノ製にアップグレードします。やはりもともと装着されていたダイアコンペのブレーキは雨天時まったく効かない。何度か危ない思いをしました。また、シングルピボットなので片効きを調節しにくい。

さて、どんなモノを選べばよいのか?それは先人たちのレイダックブログが教えてくれました。レイダックのキャリパーブレーキ交換の注意点

  1. シマノから発売されているロングアーチ(アーチサイズ57mm)でないとブレーキシューがリムに届かない。
  2. ブレーキを装着する穴が表裏サイドとも6mm。現在の規格である枕頭ナットを装着するには裏8mmの穴が必要。フレームの加工が必要
くっ・・・、やはりフレームの加工は避けられないのか・・・。気を取り直してさっそくamazonで探す。そして出てきました。ロングアーチのキャリパー。一つ目はシマノ BR-R4513561円。ふむ。値段もこんなもんか。そして二つ目はシマノ BR-R6505,099円。た、高けぇ・・・。105グレードと同じぐらいじゃないか。いやー、ここはおとなしくBR-R451にするかなー。って思っていた矢先、BR-R650 ナット仕様

なに?!「ナット仕様」?!

6角ナット仕様なんてあるのか!即決!5970円!高いけど手間とフレームへのダメージを考えるとこれしかない!ポチッッッ!

BR-R650ナット仕様

ピカピカです。剛性も高いです。親切にブレーキシューはゴム部分だけ交換できるタイプが装着されていました。

装着されているDIA-COMPE製
汚ったねぇ!

六角ナットで留めてある
この六角ナットを強く締め過ぎるとキャリパーがうまく作動しない。


装着完了。はじめはちょっと大きすぎるかな?と思ったがそうでも無かった。作業は至って簡単。クリアランスの調整も楽ちん。ダブルピボットは調節がホント楽。

ナット仕様
当然ナット仕様。枕頭ナットだとこの裏側の穴だけを8mmに拡張する必要がある。

肝心のブレーキの効きだけど、ものすごく良く効くようになりました!むしろホイールが完全にロックしてしまうほど。ちょっと値段が高かったけどブレーキフィールも改善されて良しとする。

2015年9月5日土曜日

振れ取り台いろいろ

今回PWT 振れ取り台 WTS12の購入をきっかけにこれに似た振れ取り台について色々調べてみました。探すと似たような製品がいろいろ出てきますねー。

まずは王道のパークツール TS-2.2P 振取台。アメリカのサイクル工具メーカー。日本では株式会社ホーザンが輸入販売を手がけている。プロショップや殆どの上級者はコレを使っているのではないだろうか。ツール・ド・フランスの映像を見ていてもチームのメカニックなんかはコレを使っています。ロングセラーでありながら何度かバージョンアップされているので各所の欠点も解決されているのだろう。ただし、素人には手が出にくい価格である。本体価格42,000円に加え、PARKTOOL(パークツール) 専用ベース TS-2/2.2用 TSB-25720円。この専用ベースがないと振れ取り台が前後に倒れやすいのでこれは必須オプション。さらに精度を高めたい人はPARKTOOL(パークツール) ダイヤルインジケーターセット TS-2/2.2用 TS-2Di19,960円。オプションパーツが豊富だが全部揃えるとかなりの額。





ユニオールのユニオール スタンド ホイールメンテナンススタンド PRO37,756円。だいぶ安くなりました。パークツールとそっくりですね。どっちが先に発明したのかは不明だが。ユニオールはスロベニアの老舗工具メーカー。こちらはアームの下にチョロっと支えがあるので倒れなさそう。単体で使えるみたい。









ヴァールのVAR CR-07500 振れ取り台。ヴァールはフランスの老舗メーカー。今年2015年で70周年みたいです。価格は46,960円。なかなかいい値段しますね。おフランス製だからかな(笑)日本では正規のディーラーが無さそう。取り扱ってる販売店はあっても直輸入なので高いのかな。








次はGIZA PRODUCTSのGIZA PRODUCTS(ギザプロダクツ) SC-921D ホイール トゥルーイング スタンド 触れ取り台 TOL3100043,200円。GIZA PRODUCTSは株式会社マルイのプライベートブランドみたいです。情報が少なすぎて詳細は不明。この株式会社マルイはSchwinnやCenturionの自転車の輸入総代理店であったりTiogaのオーナーだったりするみたいです。大雑把に言うと自転車の総合商社かな?謎が多い企業です。このご時世、ネット上には情報がほとんどありませんでした。画像をよく見てほしい。センタリングするためにゲージを左右に微調整するノブとメモリまで付いている!ひょっとして振れ取り台の中では一番高性能なのかもしれない。



今回購入したのがコレ。PWT 振れ取り台 WTS1213,930円。破格の値段!値段が安いので剛性が低いのでは?と思われがちだがそんなことは無い。しっかり剛性も高い。AmazonやYahoo Shoppingや楽天でもジワリジワリと売れ筋ランキングを上昇してきてます。











次に紹介するのがBIKE HANDのBIKE HAND(バイクハンド) WHEEL TRUING STAND TL-BH-020。どうみてもPWTとまったく同じですね。BIKE HANDの方が先に販売していますが。しかし、こちらの商品は23,760円。PWTとはかなりの価格差。











こちらはSuperBの振れ取り台。日本での販売サイトは無さそう。しかし、Super B precision tools co., ltd. という台湾のちゃんとした会社です。この企業、けっこう品揃えがいい。世界最大の自転車企業GIANTがある国だけあって自転車工具の市場もかなり大きいのかもしれない。ぜひ日本でも展開してほしい。



今回、似たような振れ取り台を探していく中で気がついたことは大手メーカーを除きどれも同じ製品を自社ブランドとして販売しているところが多い。OEM生産ODM生産を利用した企業が多いと言うこと。OEMとは、Original Equipment Manufacturingまたは Original Equipment Manufacturerの略語で、委託者のブランドで製品を生産すること、または生産するメーカのことです。ODMとは、Original Design Manufacturingの略語で、委託者のブランドで製品を設計・生産することをいいます。生産コスト削減のために製品またはその部品を他の国内企業や海外企業などに委託して、販売に必要な最小限の数量の製品供給を受けることにより、委託者である企業は大きなメリットを享受できます。さらに詳しくはhttp://www.jetro.go.jp/ で。

PWTもこのODM生産を利用したメーカーだと思います。これは消費者にとっては良いことで、自転車はパーツひとつ外すのに専門工具を必要とするのでできるだけ安くて丈夫なモノが欲しいわけです。頑張って欲しいですねー。デメリットとしては、在庫がなくなり次第販売停止のモノが多いかな。なので欲しい工具が販売され次第思い切って購入するのがいいのかもしれない。すでにPWT WTS-1924はもう取り扱って無さそう。

2015年9月4日金曜日

PWT WTS12 振れ取り台 レビュー

今年の6月頃にPWTから新しい振れ取り台が発売されましたー。

購入しました。PWT 振れ取り台 WTS1213,930円!安い!見た目はPARKTOOL(パークツール) 振取台 TS-2.2にそっくり。これはかなり期待できます!

それでは「開封の儀」~各部紹介までお付き合い下さい。


こんな感じで送られてきました。重さは明らかに5kgのお米より重いです。+(0゚・∀・) + ワクテカ +感が止まりません(笑)

早速開封!パカっと。




もっと緩衝材とかでぐるぐるに包まれてるんかなと思ったがそうでもなかった。


厚手のビニールに包まれてるだけだった。ダンボールから引っ張りだそうとするも結構重い。ズッシリしている。


ビニール脱着。片腕部分に付属品が。おそらく土台の足。この土台の足が購入の決め手だと言っても過言ではない。マジで。この時点で緩んでいるパーツは確認できない。それほどガッチリ造られている。


片腕に括り付けられていた付属品はこれだけ。土台の足と6角レンチ2本と振れ取りアーム昇降用のノブ。コレを本体の底に付けるんですね。そしてアームノブも装着すると・・・、完成!


テッテレ~!振れ取り台~!いや、ほんとよく出来てると思う。緩んでるパーツは一切無し。全てカッチリ、ガッチリ組まれてます。可動部分には全てグリスが塗ってある。(ちょっと汚い黒色のグリスですが・・・)そのため可動パーツもスムーズです。3つのノブも適度なトルク感があって微調整しやすいです。


まずは重量。体重計で量ったら7.7kgでした。カタログでは7.8kgま、当然か。重心も土台に集中しているので振れ取りアームをおもいっきり寝かせても倒れそうになることはありません。一安心。




横についてるノブでハブを挟み込む。



このノブで測定アームを調節する。



最後にこのノブでゲージを調節する。






さて、ここからが重要。「センタリング調整はどうやるのか?」
まぁ、とくにコツとかは無いのですが別売りの振れ取り台用センターゲージ CG12
2,780円が売ってます。今回は買ってません。あまりに安いので警戒しました。モノが届いてからでも必要であれば購入します。


センタリングはこの2本のネジを緩めれば測定ゲージを左右に移動できる。


そしてもう一つ重要な可動部分がありました。この2本のネジ。上がピボットになり下を緩めれば傾きもしっかり調整できます。


横から見るとこんな感じ。L字形の金具に測定ゲージが乗ってる。
センターゲージを使ってセンター出しさえしっかりすれば簡単に狂うことはなさそう。

さて、総合評価は文句なしの星☆☆☆☆☆です!

  • コストパフォーマンスが高い。安い!
  • 土台がしっかりしていて倒れない
  • 振れ取り精度も高い
  • オプションパーツほぼ無しで使える
  • 造りもガッチリ、シッカリ。簡単には歪まない
  • 振れ取り作業がかなり楽です!
といった感じです。パークツールのTS-2.2を使ったことがないので他の振れ取り台と比べることはできないが、なんといっても13,930円は安い。この業界ってよく知らないが、Made in TaiwanからするとこれはどこかのOEMだと思います。正確に言うとODMかな。それにしてもパークツールTS-2.2の購入をずーっと考えていた身としてはこれは買いです。こんな商品待ってました。

余談ですが、説明書も付属します。誤字脱字(変換ミス)がちらほらありますがその中で触れ取り方法について記載されているのですがそれがコレ。

説明書によると測定針は片側のみで振れ取り作業をしてくださいとのこと。知らなかった。ホントかなぁ?せっかくセンタリングしてるのに両サイドからジワリジワリ振れを取っていけばいいだけなのでは。